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知られざる回転翼航空機の開発日本初の本格的ヘリコプター・特殊蝶番試作レ号

2010.01.10(19:12)

レ号初号機

  はい。昨日ようやく、上野国立科学博物館の特別展示、知られざる回転翼航空機の開発日本初の本格的ヘリコプター・特殊蝶番試作レ号を見てまいりました。

 日本海軍と当時の横浜高等工業学校(後の横浜高専)が1944年に共同で開発していた機体で、実はわずかではありますが飛行に成功(ふわりと浮いた程度)しています。
さはらがこの機体について初めて知ったのは10年以上前の話ですが、何分資料が少なすぎるので、普通のメインローター+テイルローター式のヘリコプター程度の認識でいました。

ところがぎっちょん、この開発を主導した横浜工業高校の廣津萬里教授というのが、あまりにも凝り性な人物だった。どのくらい凝り性かというと、戦車の駆動系を今日で言うハイブリッドで設計したあの、フェルディナンド・ポルシェ博士に匹敵するレベル
この廣津教授、航研機の主脚の開発にも携わった人物で、そのおかげで航研機の主脚はかなりややこしいシロモノになったりもしています。
それでこのレ号の場合も、連翔蝶番などというトンデモメカニズムを最初から組み込んでしまった。

この連翔蝶番は、様はメインローターのブレードが横向きの風を受けると、それに合わせて4枚のブレードが油圧で連動して自動的にピッチ角を変更する機能で、おそらくこんなに凝っていなければ、もうちょっと開発は早く進んだのではないかなあと思わなくもない。まあ、こういう最初からトンデモメカニズムを組み込もうとする人は嫌いじゃないけど、おそらく一緒にやっていた学生さんはかなり泣かされたと思う。
テイルローターも、今日主流の垂直配置式ではなく、ブームへの水平配置式で、可変ピッチ機能も付与されており、まあこの辺が最初からやるにはかなり複雑なメカニズムになっているので、本当によく微塵でも成功したよなあこれと思う。

エンジンはK-60型航空発動機×2で合計出力110馬力。実は航空用発動機でもなんでもない55馬力発動機をファンベルトの束で連動させるという恐ろしく無理矢理な事をやっている。ここに、中古の金星発動機でも調達出来ていれば、もう少し違った開発になったやも知れない。もっとも、見ての通りで機体構造が華奢すぎるので、強度から何から設計し直しにはなるだろうけど。
この110馬力でも、本機は結局強度不足であったわけだし。

この展示の最大の見所は、廣津教授が考案していた将来のヘリコプターの試作案をまとめたノートと、組立中で終了した特殊蝶番レ号2号機関係の資料。色々と面白い発想が散見出来て、非常に興味深かった。

なお、財団法人日本航空協会からレ号に関しては何らかの書籍出版が企画されているそうなので、その出版を待ちたいところだが、出来たらさはらも歴史群像あたりで記事として書かせてもらえると有り難いと考えている。

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