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光人社刊 広田厚司著 「へんな兵器」

2009.12.21(22:52)

かつて、故・野田昌宏先生が翻訳をした米・英・ソ秘密兵器―レーダー、ミサイルから原爆まで」 (第二次世界大戦ブックス (38)) 以来、久々にAZONやシング対空火援放射筒に言及した本としてはお手頃価格の良書であると言えます。
サンケイブックスの「米・英・ソ秘密兵器」以後、AZONやシング対空火援放射筒などについて雑誌などで書かれた記事の大半は、野田先生の翻訳文引き写しの記事ばかりでしたので、久々に原書からの翻訳文が読めた事になります。
非常に残念なのは、本書には参考文献が掲載されておらず、今回もAZONやシング対空火援放射筒などの元ネタ洋書が分からず終いであるという事です。
おそらく野田昌宏文庫に行けば、野田先生が「米・英・ソ秘密兵器」を執筆された時に使用した元ネタ原書があると思われるのですが、残念ながらここの検索システムは野田先生が所有されていた航空宇宙関係の洋書資料にはあまり優しいとは言えません。

さてまあ、本書で気になるところと言えば、広田さんの外国語をカタカナ表記と自分の外国語カタカナ表記がかなりの割合で異なっているという事ですね。

例えば
・「マイアーリ」 → 一般には「マイアーレ」
・「ヴァーンズ・ウェーリス」 → 一般には「ヴァーンズ・ウォーリス」

どちらが正しいとも言い難いのですが、自分が一般的だと認識している表記とはズレているので、 すこし悪い言い方ですが読んでいて気持ち悪くなります。

もう一つ残念なのは、この本を執筆される際に広田さんは、元ネタ本を忠実に翻訳される事を主眼に置いて執筆されているので、他の文献とのリンクがまったくされていないという事です。

例えば、ドイツのアメリカボマー(いわゆるアメリカ爆撃機)の話でホルテン兄弟の無尾翼機を取り上げていらっしゃいますが、ゴータGo(ホルテンHo)229を中心に、開発段階の滑空機を取り上げて記事を書いていらっしゃいますが、肝心のアメリカ爆撃機であるホルテンHoⅩⅧ爆撃機の名前が本文中のどこにも書かれておりません。これは、少し調べれば本文中に追記出来るレベルの話なので、木を見て森を見ていないと言わざるをえません。
他にも、マグネトロンの話で日本の研究の話が一切書かれていなかったり、VT信管の話で太平洋戦争の話が書かれていなかったり(ヨーロッパでのVT信管の使用状況は始めて読む話だったので面白かったのですが)、ワザと元ネタ本以外の要素を採り入れなかったのかなという気がします。
逆に、元ネタ本の翻訳に固執するあまり、ツィッパーマイヤー博士の夢兵器の項では、本文にあまり関係のないと思われるアレキサンダー・リピッシュ博士の研究の話が出て来たりしています。

他の書籍の記述とリンクさせるのは、私の様な者の仕事だと割り切れば、これはこれでクセはあるけれども良書だと思います。
まあ、ウチに来る様な方は、一冊買っておいて損はないでしょう。

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